※本記事にはプロモーションが含まれます。
私は介護職として20年働いて、5回転職しました。
・特養
・小規模多機能
・リハビリ特化型デイサービス
・居宅のケアマネジャー
・デイケア
【転職回数 多い 不利】と検索してここに来た方は、たぶん今、転職しようか考えているけれども回数の多さが気になって手が止まっているのだと思います。
先に結論を書きます。
私は、転職回数で不利になったと感じたことがありません。
ただしこれは、「介護業界だから何回辞めても大丈夫」という話ではありません。
私の場合、回数を弁明ではなく志望動機として使えたというだけです。
そこを分けて書きます。
結論。面接で、転職回数を追及されたことがない
今の職場の面接で、私は転職回数について厳しく問われませんでした。
過去の面接を思い返しても、「なぜこんなに辞めているのか」と詰められた記憶がありません。
ただし、これは私一人の経験です。
法人の規模や方針によって見方は変わるはずです。
「介護業界は転職回数を気にしない」と断言する記事は、たぶん正確ではありません。
私が言えるのは、面と向かって追及される場面には遭わなかったということだけです。
その上で、私が面接で何を話していたかを書きます。ここが本題です。
私の転職5回の内訳
まず、数字で並べます。
| 就職・転職歴 | 職場 | 期間 |
|---|---|---|
| 初めての就職 | 特別養護老人ホーム | 2年以上 |
| 1回目の転職 | 小規模多機能(パート) | 1年未満 |
| 2回目の転職 | リハビリ特化型デイサービス | 3年前後 |
| 3回目の転職 | 居宅介護支援事業所(ケアマネ) | 2年以上 |
| 4回目の転職 | リハビリ特化型デイサービス | 4年以上 |
| 5回目の転職 | デイケア | 継続中 |
「5回」という数字と、実際の中身は違う
この表を自分で作ってみて、気づいたことがあります。
1年未満で辞めたのは、1回だけです。
あとはいずれも2年以上で、長いものは4年を超えています。
そして今の職場は、まだ続いています。
「転職5回」と聞いたとき、多くの人が思い浮かべるのは「どこも続かない人」だと思います。
私も、自分の履歴書をそう見ていました。
でも年数を書き出すと、すぐ辞めているのではなく、続けた上で何度か変わっているという形になります。
採用する側が本当に気にしているのは、回数そのものではなく「うちもすぐ辞めるのではないか」という点です。
だとしたら、説明すべきは回数ではなく年数の方です。
面接で実際に答えていたこと
今の職場の面接で、私はこう話しました。
特養、小規模多機能、リハビリデイ、ケアマネと、いろいろな形の職場を経験してきました。
他にも経験してみたかったので、まだやったことのないデイケアの面接を受けさせてもらっています。
これだけです。
前の職場をどう思っていたか、なぜ辞めたのかは、聞かれた範囲でしか答えていません。
何をしたのか
自分でも、当時は意識してやっていたわけではありません。
あとから振り返ると、こういう構造になっていました。
・辞めた理由の説明 → 前向きな理由で聞かれた範囲でのみした
・経験してきた種類 → 並べた
・まだやっていない形 → デイケア
・だから受けている → 志望動機
転職回数を、志望動機に接続しています。
「5回辞めました」ではなく「5種類やりました。次はこれです」という言い方になっている。
そして、この志望動機は、転職回数が少ない人には作れません。
新卒からずっと特養にいる人は、「いろいろな形を経験してきた」とは言えません。
私が言えるのは、実際に5種類回ったからです。
回数が多いことは、この一点においては材料になります。
むしろ、経験の幅として受け取られた
面接の場で、そう感じました。
いろいろな形態を知っているベテランとして扱われている感触がありました。
実際、入職後も「ケアマネの時はどうしていたか」を聞かれる場面があります。
同じ「5回」が、見せ方で意味が変わります。
数字は変えられません。
変えられるのは、ネガティブに伝えるのではなくポジティブに伝えることです。
自分の履歴を、この形に置き換えてみる
読んでいる方が使えるように、手順にします。
① 職場の「種類」を書き出す
・施設か、在宅か、通所か、訪問か。
・規模はどうか。
・職種は何だったか。
同じ「介護職」でも、特養とデイサービスは別の仕事です。
種類として数えられるものは、意外と多くあります。
② 種類が重なっている場合は、役割で分ける
私の場合、リハビリデイが2回あります。
ただし2回目の転職のリハビリデイ勤務は副主任、4回目の転職のリハビリデイは一般職でした。
同じ形態でも、立場が違えば見ていたものが違います。
③ まだやっていないものを1つ挙げる
これが志望先と一致していれば、そのまま志望動機になります。
私の場合はデイケアでした。
リハビリ職と常勤医師がいる通所は、それまで経験がなかった。
④ 辞めた理由は、聞かれるまで自分から言わない
ここは意図的に触れませんでした。
聞かれたら答えましたが、
「人間関係で揉めたから辞めた。」
的なネガティブな理由は伝えません。
人間関係で揉めるのはどこの職場でも起こり得ることなので、面接をする人から言わせれば
「あぁ、雇っても同じような理由ですぐに辞めるかも。」
と想像させ、不採用になる確率が上がるからです。
言わない方がいいのは、相手や環境が悪かったという理由です。
逆に、自分の確認不足や判断ミスであれば、正直に話した方がいい。
前者は「またやる」と見られ、後者は「学んでいる」と見られるからです。
それでも、1年在籍していなかった1回は説明が要る
私の履歴で唯一、説明が必要なのは2つ目の職場です。
小規模多機能型居宅介護に、パートとして1年に満たない期間だけいました。
趣味の仲間からの紹介で入りました
求人を見て応募したわけではありません。
趣味を通じて知り合った人から誘われて、そのまま決めました。
このとき私が確認したのは、人間関係だけです。
知っている人がいる、悪い人ではない、それで十分だと思っていました。
労働条件も、法人の理念も、実際の働き方も、ほとんど確認しませんでした。
紹介だから安心だと思っていたからです。
実際に入ってみると
業務時間はおろか、休憩時間も利用者と同じ空間で食事をとる形で、仕事と休憩の区切りをつけにくい環境でした。
また、経営者が考える介護方法と、私が働きやすいと感じる方法にも違いがありました。
入職前に仕事内容や職場の方針を十分確認しなかったことを、ここで後悔しました。
結局、1年もたたずに退職しました。
ここから学んだこと
知人の紹介は、「知っているつもり」を作ります。
紹介してくれた人のことは知っています。
でも、その人と職場は別です。
私は、人を知っていることと、その人の職場を知っていることと取り違えました。
紹介が悪いとは思いません。
ただ、紹介であっても、求人に応募するときと同じ確認は必要でした。
面接でこの期間について聞かれたら、私はこう説明します。
知人の紹介で、条件などの確認を省いて入ったからです。
これに関しては正直に言った方がいい種類の失敗だと思っています。
※あわせて読む:小規模多機能を1年もたずに辞めた話。入る前に確認すべきだったこと
回数より、辞めた理由の偏りを見ておく
これは、自分でも書きにくい部分です。
私が辞めた理由を並べると、はっきり偏りがあります。
| 職場 | 主な理由 |
|---|---|
| 特養 | 認知症対応の負荷、上司との関係 |
| 小規模多機能 | 経営者の人格・方針 |
| リハビリデイ | 上司との対立、遠方への応援指示 |
| ケアマネ | 利用者家族への対応、心身の不調 |
| リハビリデイ | 社風、利用者からのハラスメント |
上司や経営者との関係が、主な理由に4回入っています。
これに気づいたのは、ブログを書くために書き出してからです。
採用側が見ているのは、たぶんここ
回数が5回でも、辞めた理由が毎回違えば「事情が重なった人」に見えます。
同じ理由が並んでいると、「うちでも同じことになるのでは」と見られる可能性があります。
私の場合、実際にその傾向はあると思っています。
上に立つ人と衝突しやすい。
これは自分の側の要素も含んでいるはずです。
分かった上で、どう扱うか
面接では、過去の職場への不満をそのまま並べるのではなく、自分がそこから何を学んだのかまで伝えることが大切だと思っています。
周りの人や環境のせいばかりにする(他責思考)ではない視点が必要になります。
これが出来ていれば、面接をする人のあなたを見る目が変わります。
回数を減らすより、1回目を早く辞めるべきだった
最後に、逆の後悔を書きます。
この記事を「辞めすぎるな」という話として読まれたくないからです。
特養にいた期間
初めて就職した特養には、2年以上いました。
でも私は、この期間を続けすぎたと思っています。
ある日、夜勤の後に会議がありました。
その時つい会議中に居眠りをして、上司に文房具を投げつけられたこともあります。
「こんな奴が会社から評価されているのか」
私はその時に、こう感じていました。
ここから先は言い訳になりますが、不規則勤務と認知症の利用者への対応の負担、そして上司へのストレスから、私も利用者への対応が粗暴になっていきました。
疲れが抜けない状態が続くと、言葉が短くなります。
手つきが雑になります。
自分で気づいていました。
気づいた上で、変えられませんでした。
辞めるべきだったのは、そうなる前です
介護の仕事は、こちらの状態がそのまま相手に届きます。
消耗している状態で続けることは、我慢ではありません。
利用者に負担を移しているだけです。
辞めるべきだったのは、自分の対応が変わったと気づいた時点でした。
私はそれを年単位で続けてしまいました。
転職回数には、こういう中身も入っている
「転職回数が多い=我慢が足りない」という見方があります。
私の履歴には、その逆も入っています。
我慢しすぎて、続けるべきでない場所に居続けた期間です。
回数という数字は、そこまで表しません。
だからこそ、回数を気にして辞めどきを逃すのは、順番が逆だと思っています。
※あわせて読む:介護職を辞めたいのは甘え?5回転職した私が思うこと
まとめ
介護職で転職回数が多いことは、それ自体が致命傷にはなりにくいと考えています。
介護職は募集をかけても集まらない状況が続いているという背景があります。
ただし、それは「回数が問われない」という意味ではありません。
私の場合、うまくいったのは次の4点でした。
1.年数を見せた——5回でも、1年未満は1回だけだった
2.回数を志望動機に変えた——「5種類やった。次はまだやっていないこれ」
3.辞めた理由を他責と自責で分けた——環境のせいは言わない。自分の判断ミスは言う
4.説明が必要な1回は、正直に理由を持っていた——知人の紹介で確認を省いた
回数を数え直しても、数字は変わりません。
変えられるのは、その履歴に何を接続するかと、次に選ぶ場所だけです。
そして次を選ぶとき、自分一人で求人票を見比べていると、客観的な視点が無く目の前の1つが良く見えます。
私は過去にそれで失敗しています。
自分の経歴が外からどう見えるのか、その回数でどういう職場が候補になるのかは、一度誰かに整理してもらった方が早い部分です。
私は5回転職しています。
しかしその回数は、伝え方次第で良い経歴になります。