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介護職として20年働いて、5回転職しました。
そのうち何年かは、定時で帰れない職場にいました。
夜勤明けなのに帰れない日がありました。
就業時間後の勉強会が「当たり前」の職場もありました。
いまの職場では、残業は1日10分ほどです。
先に結論を書きます。
結論。帰れるかどうかは、入る前にほぼ決まっていた
私は長い間、定時で帰れないのは会社や上司のせいだと思っていました。
・人手が確保できておらず、現場を回せなくなるから残らざるを得えない。
・会社が勉強会を開いているのだから、帰りたいなんて言えない。
どちらも、その職場では動かせない事実だと思っていました。
でも、そうではありませんでした。
帰れる職場に移ったら、普通に働いているだけで帰れるようになりました。
自分の働き方は、大きく変えていません。
変わったのは職場のほうです。
業務量そのものが、以前の職場より軽い。
そして、会社の雰囲気も柔らかい。
だから、定時に帰れるかどうかは、入ってからの努力ではなく、どこに入るかでほぼ決まっていたというのが今の実感です。
私が定時で帰れなかった職場
4つあります。どれも形が違いました。
夜勤明けでも帰れない(特養)
日勤の職員が欠勤すると、夜勤明けの職員がそのまま残ることがありました。
一晩働いた後に、さらに働く。
人が足りないのだから仕方がない、と当時は思っていました。
※あわせて読む:特養を辞めたい。2年半働いて限界だった夜勤と利用者対応の話
就業時間後の合同勉強会(リハビリ系デイサービス)
他の事業所との合同勉強会が、就業時間の後にありました。
移動が片道20分、勉強会そのものが1時間。
参加しない選択肢は、実質ありませんでした。
そして、これは残業として扱われていませんでした。
「任意での手伝い」(同じ職場)
業務時間外の作業が、任意での参加という形で案内されていました。
任意なので、業務指示ではありません。残業手当も付きません。
参加した人は可愛がられ、参加しない人は冷たく扱われました。
※あわせて読む:デイサービスを辞めたい。2回辞めて分かった、辞めていい職場と待てる職場
勤務時間が終わっても終わらない(ケアマネ)
担当していた利用者の家族から、休みの日も時間を問わず電話がかかってきました。
給料が発生していない時間に、その人のことを考え続けている状態でした。
※あわせて読む:ケアマネを辞めて介護現場に戻った結果
4つに共通していたこと
並べてみて、後から気づいたことがあります。
- どれも、求人票には書かれていなかった
- どれも、入ってから分かった
- どれも、私が段取りを変えても消えない性質のものだった
欠勤の穴埋めも、合同勉強会も、任意参加という名前の作業も、その職場の運営の形です。
一職員が効率よく動いたところで、なくなりません。
前回の転職では、情報があったのに無視しました
これは自分でも書きにくい部分です。
4年半勤めたリハビリ系デイサービスは、体育会系だという話を入る前から聞いていました。
前の職場の上司から、あそこはそういう社風だと。
それでも私はそこに決めました。年収が上がり、1人で抱え込む仕事から離れられるからです。
情報がなかったわけではありません。
給料が魅力的だったので、聞いていた話のほうを軽く見ました。
一人で決めると、自分に都合よく解釈します。
私は実際にそうしました。
※あわせて読む:介護職で転職回数が多いと不利?5回転職した私が面接で答えたこと
今回は、条件を2段階で伝えました
いまの職場は、転職エージェントを使って決めました。
そのとき、条件をこう伝えています。
| 項目 | 理想 | 希望 |
|---|---|---|
| 通勤時間 | 30分以内 | 1時間以内 |
| 残業 | なし | 月10時間まで |
| 年収 | 維持 | 下がってもいい |
3つとも、2段階にしました。
1段階だと、話がそこで終わる
「残業なし」だけを伝えると、答えは2つになります。
該当する求人があるか、ないか。
介護業界で残業ゼロの求人だけを探せば、候補はほとんど残りません。
「理想は残業なし、ただし月10時間までなら」と伝えれば、候補が残ります。
そして、どこを最優先にしているかも同時に伝わります。
年収を一番下に置いた
前回は年収を優先して、社風の話を軽く見ました。
その反省があったので、今回は年収を一番下に置きました。
紹介されたのは2件でした
多くありません。
条件を絞れば、候補は減ります。当然のことです。
「たくさん紹介してもらえる」と期待していると、少なく感じるかもしれません。
ただ、私の場合はそれで足りました。2件のうち1件が、条件を満たしていたからです。
決め手になったこと
通勤時間が短くなることが、一番大きな要素でした。
年収は下がりましたが、下げ幅は小さく収まりました。
そしてもう一つ、担当者から「客観的に見ても良い条件だ」と言われたことがあります。
自分だけで求人票を見ていると、目の前の1つが良く見えます。
前回はそれで失敗しました。
比べた人の判断が入ることに、意味がありました。
ただし、これは担当者によります。
すべての職場の内情が分かるわけではありませんし、持っている情報の量にも差があります。
※あわせて読む:介護の転職エージェントのデメリット|担当者次第で大きく変わった実体験
いま、実際にどうなっているか
正直に書きます。
定時ぴったりに帰れているわけではありません。
1日あたり、たった10分ほどだけ残ります。
まれに、30分近く残る日もあります。ただ、その30分は職員同士の話し合いの延長です。
上からの指示の業務が終わらなくて残っているわけではありません。
そして一番大きいのは、業務の忙しさそのものが以前の職場より軽いことです。
事前に聞いていた通りの職場でした。
だから帰れています。
私が何か工夫をしたからではありません。
求人票に出てこない、残業の形
いま職場を探すなら、私はここを確認します。
- 就業時間後の勉強会や会議があるか。あるなら残業扱いか
- 「任意参加」と呼ばれている業務があるか
- 欠勤者が出たとき、誰が埋めるか
- 記録や書類を、勤務時間内に書き終えられるか
どれも求人票には書かれません。
そして、面接で聞いても正直な答えは返ってきにくい部分です。
私は今回、エージェントの担当者に調べてもらいました。
前回は誰にも聞かず、一人で決めました。
違いはそこでした。
まとめ
介護で定時に帰れないとき、それは仕方のないことだと思ってしまいます。
人が足りないのだから。会社が決めたことだから。
私は長いことそう思っていました。
実際に職場を変えて分かったのは、違いました。
帰れなかったのは職場の作りで、帰れているのも職場の作りです。
欠勤の穴埋めも、就業時間後の勉強会も、任意参加という名前の作業も、一職員が効率よく動いてなくなるものではありませんでした。
いまの職場でも残業はあります。ただ、10分です。
もし今の職場で定時に帰れないなら、まずそれが自分の問題なのか、職場の作りの問題なのかを分けて考えてみてください。
職場の作りの問題なら、そこは頑張りで変わる部分ではありません。
そして、次を探すときは、求人票に書かれていない部分まで見ておいたほうがいいと思います。
私は一度、聞いていた情報を無視して失敗しています。
※あわせて読む:介護職を辞めたいのは甘え?5回転職した私が思うこと