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「夜勤をやめたいけれど、給料が下がるのが怖い」と思って、ここに来た方へ。
私は介護職として約20年働いています。最初に勤めた特養では夜勤をしていましたが、そのあとは正社員のまま、夜勤のない職場で働き続けています。
夜勤をやめたとき、私の給料が実際にどう変わったのか。記憶ではなく、年金の記録で確かめました。先に結論を書きます。
結論。月給の区分は同じで、賞与が年に約40万円少なくなっていました
夜勤のある特養と、そのあとに勤めた夜勤のないデイサービスを比べました。
結論から言うと、月給は、記録の上では同じ区分でした。大きな差が確認できたのは賞与で、年に約40万円少なくなっていました。
記録から計算した年収の目安では、1割強の減少です。
夜勤をやめると月給が大きく下がる、と私自身も思い込んでいました。記録を見ると、私の場合は違いました。
どうやって確かめたか
当時の給与明細は、もう手元にありません。そこで、日本年金機構の「ねんきんネット」で、自分の年金の記録を確認しました。
ここには、勤め先ごとに、月給の目安になる「標準報酬月額」と、賞与の額が残っています。
標準報酬月額は、税金などが引かれる前の月給を、区切りのよい金額に当てはめたものです。基本給だけでなく、夜勤手当などの手当も含まれます。
比べた結果
比べたのは、特養で働いた最後の年と、リハビリ特化型のデイサービスで働いた2年目です。
| 比較項目 | 夜勤ありの特養 | 夜勤なしのデイサービス |
|---|---|---|
| 運営母体 | 社会福祉法人 | 株式会社 |
| 月給の目安 | 同じ区分 | 同じ区分 |
| 年間賞与 | 基準 | 約40万円少ない |
| 年収の目安 | 基準 | 1割強少ない |
月給は同じ区分でした
夜勤手当がなくなったのに、標準報酬月額の区分は変わっていませんでした。
なぜ変わらなかったのか、理由は断定できません。記録に残っているのは合計の金額で、基本給や手当の内訳までは分からないからです。
ただし、標準報酬月額は実際の月給そのものではなく、幅のある区分です。実際の月給に差があった可能性はあります。
言えるのは、区分が変わるほどの差にはなっていなかった、ということです。
記録上、大きな差が見えたのは賞与でした
一方、賞与には、年間で約40万円の差がありました。今回確認した記録の中で、はっきり確認できた大きな差は、賞与でした。
私は当時、夜勤手当がなくなることばかり気にしていて、賞与の違いまでは意識していませんでした。
2つの職場は、運営母体も違いました。特養は社会福祉法人、デイサービスは株式会社の運営です。
賞与の差に、この違いが関係していた可能性はあります。ただ、今回の記事を書くにあたって私が比べたのは2つの職場だけです。運営母体によって賞与が決まる、とまでは言えません。
この数字を読むときの注意
正直に書いておきます。
- 標準報酬月額は、幅のある区分です。月給に1〜2万円の差があっても、同じ区分になることがあります。
- 年収の目安は、標準報酬月額と賞与の記録から計算したものです。実際の年収とは、ずれがあります。
- 2つの時期は、2年ほど離れています。間に、別の働き方をしていた時期があります。
- かなり前の話です。そのあと、介護職の賃金に関わる制度は何度も変わっています。金額そのものは、今の水準とは違います。
- 私ひとりの、2つの職場の比較です。運営母体も、夜勤の有無も違う職場同士なので、差の原因をひとつに絞ることはできません。「夜勤をやめても月給は下がらない」と言いたいわけではありません。
参考にしてほしいのは、金額よりも、差がどこに出たかです。
そのあとも、夜勤なしで働き続けています
特養を辞めてから今まで、私は夜勤をしていません。その間に、何度か転職しました。
給料がほぼ変わらなかった転職もありました。年収が下がらない職場を探して、上がった転職もありました。通勤時間や、定時に帰れることを優先して、年収が少し下がった転職もあります。
夜勤なしで働き続けていても、年収は上がったり下がったりしました。
変わった理由は、夜勤の有無ではなく、どの職場を選んだかでした。
※あわせて読む:ケアマネの給料は上がらない?現場に戻ったら年収が上がった話
夜勤手当を手放して、後悔していません
年収の目安が下がったのは事実です。それでも、夜勤をやめたことを後悔したことはありません。
生活が規則正しくなり、自分の健康を守れたと思えるからです。
これは、お金と引き換えに何を取るか、という話です。夜勤手当があったほうが収入は安定します。私は、それよりも生活のリズムを選びました。
※あわせて読む:介護の夜勤をしたくない。正社員のまま日勤だけで働いてきた話
夜勤なしの求人を見るときに、確認したいこと
私の経験から、今ならこう確認します。
- 月給だけでなく、賞与の実績はどのくらいか。運営している法人によって、賞与の出方が違うこともある
- 月給は、どの手当を含んだ金額か
- 月給ではなく、年収で比べるといくらになるか
- 昇給の実績はあるか
夜勤手当がなくなる分ばかりを気にすると、賞与の差を見落とします。私がそうでした。
「夜勤をしないと給料が低い」と決める前に、夜勤なしの求人が実際にどのくらいの条件なのかを、一度見てみるのも一つの方法だと思います。
自分で求人を探す時間がない場合は、転職サービスに条件を伝えて、求人を紹介してもらう方法もあります。
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利用は無料ですが、会員登録が必要で、登録後に電話で連絡があります。
※あわせて読む:介護の転職エージェントのデメリット。担当者次第で大きく変わった実体験
まとめ
夜勤のある特養から、夜勤のないデイサービスに移ったとき、私の月給は、記録の上では同じ区分でした。
大きな差が確認できたのは賞与で、年に約40万円少なくなっていました。記録から計算した年収の目安では、1割強の減少です。
そのあとも夜勤なしで働き続けていますが、年収は、職場の選び方によって上がりも下がりもしました。
夜勤をやめるか迷っているなら、夜勤手当だけでなく、賞与を含めた年収で比べてみてください。そして、収入と引き換えに何を得たいのかを、先に決めておくと良いと思います。私は、規則正しい生活を選んで、後悔していません。