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介護のレクリエーションが辛い。
そう思って検索してここに来た方へ。
私は介護職を20年続けていますが、レクは一度も得意になりませんでした。
克服していませんし、コツもつかんでいません。
ただ、レクのない職場で働いた期間があります。
・探せばレクをしなくて良い介護の現場はある。
・一方でレクがない分、大変なこともある
この記事では、この点について解説していきます。
結論。レクのない介護施設は、実際にありました
私が経験した過去の職場のうち、3か所はレクがありませんでした。
リハビリ特化型のデイサービスが2か所と、居宅介護支援事業所(ケアマネ)です。
「レクが苦手なら、人前で喋るのが苦手なら克服しましょう」という記事はたくさんあります。
私もそう言われてきました。
でも、私は克服できませんでした。
代わりに、レクのない働き方を選んだ時期があります。
レクの何が辛かったのか
私がレクをやっていたのは、特別養護老人ホームと小規模多機能でした。
人前に立って喋ったり、全体を仕切るのは、もともと苦手でした。
毎回ネタを考えるのも面倒でした。
何をやるか決めて、道具を用意して、進行を考える。
業務の合間にそれをやります。
ただ、ここまでは我慢できる範囲でした。
本当に辛かったのは、反応が返ってこないことです。
認知症の度合いが強い方が多い場では、前に1人で立って一生懸命やっても、無反応なことがあります。
耳が遠くて聞こえていない。
認知機能の面で、そもそも反応が返ってこない。
こちらの声が、大きな独り言のようになります。
そういう時間が、私はとにかく恥ずかしかったです。
背中に汗をかいていました。
そして終わったあとに残るのは、徒労感でした。
準備した時間も、前に立っていた時間も、何だったんだろうと思っていました。
人前が苦手なことや、ネタを考えるのが面倒なことは、慣れでどうにかなる部分もあると思います。
反応が返ってこないことは、私にはどうにもなりませんでした。
克服できませんでした
正直に書きます。
私は、レクは上手くなれませんでした。
人前に立つのが苦手で、努力しても得意にはなれませんでした。
なんとかレクを克服しようと検索をすると
「自分が楽しめば伝わる」
「ルールを簡単に説明する」
といった対策が書かれています。
実際に効く人もいると思います。
ただ、私には合いませんでした。
変えたのは自分ではなく、働く場所のほうでした。
レクのない職場に移ってみた
私が移ったのは、リハビリ特化型のデイサービスです。
半日で利用者が入れ替わる形で、利用者はリハビリをして帰ります。
レクはありませんでした。
前に立つことも、ネタを考えることも、反応のない時間に耐えることもなくなりました。
ここだけ見れば、レクが辛かった私には合っていました。
ケアマネジャーとして働いた期間も、レクはありません。
つまり、介護の仕事を続けながら、レクをしない期間が何年もありました。
「レクがない介護施設」を探している方へ、私の経験から言えるのは、それは実在するということです。
ただし、レクがなくなった代わりに増えたものがあります
ここが、この記事で一番書いておきたい部分です。
半日2回転のデイサービスは、1日デイに比べて送迎が多くなります。
午前の利用者を迎えに行き、送り届け、午後の利用者を迎えに行き、また送る。
1日の中で、送迎が繰り返されます。
慌ただしさは、1日デイより上です。
レクの時間がない代わりに、動き続ける時間が増えます。
もう1つレクのなかった職場は、居宅介護支援事業所(ケアマネ)です。
ケアマネは利用者や家族と1対1の関わりになるため、人前で喋るということがありません。
その分、書類仕事やPC作業が現場仕事の頃より大きく増えます。
私の場合、送迎も書類仕事も、レクの徒労感よりは耐えられました。
ただ、これは人によると思います。
運転が苦手な人、慌ただしいのが苦手な人、書類仕事やPCで作業が苦手な人には大きな負担になるはずです。
※あわせて読む:デイサービスの送迎をしたくない。正社員では断れませんでした
レクがない職場は、レクの代わりに何かがある職場です。
もう一つ、分かったことがあります
いまの職場には、レクがあります。
でも、特養や小規模多機能のときほど辛くありません。
理由は、自分が上手くなったからではありません。
利用者の自立度が、たまたま高いからです。
こちらの声掛けに反応が返ってきます。
同じレクでも、相手の状態が違うと、まったく別のものになります。
レクが辛いかどうかは、レクをやるかどうかだけで決まりませんでした。
「レクのある施設か、ない施設か」で職場を選ぼうとしていた私は、そこを見落としていました。
レクが辛いと感じている方へ
私が20年やって思うのは、これです。
レクが苦手なことと、介護職に向いていないことは、別の話です。
私はレクを克服していませんが、それでも20年続いています。
そのうえで、確認してみてほしいことが3つあります。
① レクそのものが辛いのか、反応がないのが辛いのか
私の場合は後者でした。
相手の状態が変われば、同じレクでも違いました。
② レクのない職場を探すなら、代わりに何があるかを見る
リハビリ特化型のデイは、レクがない代わりに送迎が増えます。
他の形態にも、それぞれ別のものがあるはずです。
③ いまの職場で、レクの担当を減らせないか
これは私が試していないことです。
ただ、職場を変える前に、担当の頻度や内容を相談してみる価値はあると思います。
レクが辛い、でも介護の仕事そのものを辞めたいわけではない。
そういう状態なら、辞めることを先に決めなくていいと思います。
レクの有無や内容は、施設の形態によってかなり違います。
そして、同じ形態でも利用者層によって変わります。
いまの職場だけを基準に、「介護のレクはこういうものだ」と決めなくていいと思います。
まとめ
介護のレクが辛かった私は、克服できませんでした。
- 人前に立つのも、ネタを考えるのも苦手でしたが、一番辛かったのは反応が返ってこない時間でした
- 上手くなれなかったので、レクのない職場に移りました
- レクのない介護施設は実在しました(リハビリ特化型デイ、ケアマネ)
- ただし、送迎が増える、書類仕事が増えるなど、別の負担がありました
- そして、同じレクでも利用者の自立度によって辛さが変わりました
レクを克服できなくても、レクをしなくても、介護職は続けられます。