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介護の排泄介助がきつい。
そう思って検索してここに来た方へ。
「そのうち慣れるよ」と言われたことがあるかもしれません。
私は介護職を20年続けています。
正直に書くと、今でも、できれば排泄介助はしたくありません。
ある程度は慣れて、手際もよくなりました。
でも、平気になったことは一度もありません。
この記事では、慣れきれなかった私が、どう働いてきたかを書きます。
結論。慣れきれなくても、介護職は続けられました
先に結論を書きます。
- 排泄介助は、20年経っても「できればしたくない」まま
- それでも、オムツ交換がほとんどない職場で働いた期間がある
- 排泄介助の量は、施設の種類と利用者の状態で大きく変わる
「慣れるまで我慢する」か「介護を辞める」かの二択ではありませんでした。
一番嫌だったのは、自分の昼食後の排泄介助でした
書くかどうか迷いましたが、正直に書きます。
私が一番嫌だったのは、昼食後の排泄介助です。
食事のあとは、便が出やすくなります。
トイレ誘導やオムツ交換に向かうとき、私はいつもこう思っていました。
「頼むから、尿であってくれ」
便のときは、匂いも、後始末の手間も、まったく違います。
これは、何年やっても変わりませんでした。
特に特養で働いていた時はオムツ交換が多くて、本当にきつかったです。
さらに夜勤明けの疲れた状態でのオムツ交換や、弄便への対応もありました。
そのあたりは、特養を辞めたときの記事に書いています。
※あわせて読む:特養を辞めたい。2年半働いて限界だった夜勤と利用者対応の話
「慣れる」は、半分だけ本当でした
検索すると、「排泄介助はそのうち慣れる」という記事がたくさん出てきます。
私の経験では、半分だけ本当でした。
慣れたのは、手順です。
どこから拭くか、どう体の向きを変えるか、汚れたものをどう処理するか。
そこは、回数を重ねれば体が覚えます。
慣れなかったのは、気持ちのほうです。
20年経っても、便の排泄介助の前には、少し身構えます。
「慣れない自分はおかしいのか」と思っている方がいたら、20年介護の仕事をしている私もそうです、とだけ伝えたいです。
手順に慣れることと、平気になることは、別の話でした。
オムツ交換がほぼ無い職場もある
私にとっていちばんきつかったのは、排便時のオムツ交換でした。
私が経験してきた職場の中では、半日型のデイサービスが、オムツ交換のほとんどない職場でした。
半日のデイサービス
私が働いた職場の中に、半日型のリハビリ特化デイサービスがあります。
利用者は、午前か午後の半日だけ来て、リハビリをして帰ります。
食事の時間をまたがない形態です。
オムツ交換がほとんどなかった理由は、利用者の状態にあります。
入浴や食事が家でできるだけの身体機能がある方たちなので、オムツではなく、トイレで排泄できる人がほとんどでした。
ただ、「排泄介助がゼロだった」わけではありません。
トイレの見守りや誘導はありました。
自分で歩いてトイレに行ける方が多いので、その付き添いが中心です。
ベッド上でのオムツ交換や、便の後始末に追われることは、ほぼありませんでした。
「排泄介助なし」の介護職を探している方へ、私の経験から言えるのは、完全にゼロの職場は珍しいが、オムツ交換がほとんどない職場はある、ということです。
ただし、代わりに増えたものがあります
半日型のデイは、1日に2回、利用者が入れ替わります。
そのぶん、送迎が1日型のデイより多くなります。
午前の利用者を迎えに行って送り届け、午後の利用者を迎えに行ってまた送る。
慌ただしさは、1日型より上でした。
私の場合、送迎の慌ただしさのほうが、便の排泄介助よりは耐えられました。
ただ、運転が苦手な方には、別の大きな負担になると思います。
※あわせて読む:デイサービスの送迎をしたくない。正社員では難しい話
同じ施設の種類でも、利用者で変わります
もう一つ、分かったことがあります。
いまの職場はデイケアです。
排泄介助はあります。
ただ、ベッド上でのオムツ交換が必要な方は、ごく一部です。
ほとんどの方は、トイレ誘導で済んでいます。
これは、私が選んだからではなく、たまたま利用者の状態がそうだった、というのが正直なところです。
特養で働いていた頃とは、まったく違います。
排泄介助の量は、「どの種類の施設か」だけでなく、「どんな状態の利用者が多いか」で大きく変わります。
同じデイサービスでも、要介護度の高い方が多い事業所なら、オムツ交換は増えるはずです。
介護の仕事でも、直接的な排泄介助が無い仕事がある
職場を変えるだけでなく、仕事そのものを変える道もあります。
排泄介助そのものをしない仕事として、代表的なのは次の2つです。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
私自身が、過去にしていた仕事です。
利用者と面談し、ケアプランを作る仕事で、現場の介助は担当しません。
ただ、排泄の状況をまったく見ないわけではありません。
モニタリングなどで自宅を訪問すれば、排泄の困りごとを聞き取ることはあります。
介助はしませんが、排泄の話題から離れられるわけではない、という違いです。
ただしケアマネになるには、介護福祉士などで5年以上の実務経験を積み、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
すぐに現場から移れる仕事ではありません。
福祉用具専門相談員
こちらは私自身、就労の経験はありませんので、調べた話になります。
車いす、ベッド、手すりなどを提案し、納品や点検をする仕事です。
利用者宅には行きますが、身体介護は業務に含まれません。
こちらもポータブルトイレなど、排泄に関わる用具は扱います。
ただし介助ではなく、用具の選定と設置です。
資格を得るには、都道府県が指定する「福祉用具専門相談員指定講習」を修了する必要があります。
講習は令和7年4月の改正で、53時間以上になりました(それ以前は50時間以上)。
ただし、介護福祉士、看護師、社会福祉士などの資格があれば、講習を受けなくても従事できます。
介護福祉士を持っている方なら、講習なしで移れる仕事ということになります。
なお、ケアマネジャーの資格は、この免除の対象には含まれていません。
排泄介助がきつい。でも、介護の仕事そのものを辞めたいわけではない。
そういう状態なら、辞めることを先に決めなくていいと思います。
いまの職場だけを基準に、「介護の排泄介助はこういうものだ」と決めなくていいはずです。
まとめ
- 排泄介助は、20年経っても「できればしたくない」ままでした
- 一番嫌だったのは昼食後の便で、「頼むから尿であってくれ」と思っていました
- 慣れたのは手順で、気持ちは慣れませんでした
- 半日型のリハビリデイでは、オムツ交換はほとんどありませんでした(見守り・誘導はあり)
- ただし、代わりに送迎が倍になりました
- 排泄介助の量は、施設の形態と利用者の状態で大きく変わります
排泄介助に慣れきれなくても、介護職は続けられます。